母乳育児とビタミンDの大切な関係。食事と日光浴で健やかな骨づくりを

赤ちゃんの肌を紫外線から守りたいと思う一方で、骨を丈夫に育むために日光も必要だと知っていましたか?

富山新聞(2025年6月14日発行)では、母乳とビタミンDの大切なつながりを特集し、育児中の食事や日光浴の工夫について具体的に紹介しています。

この記事を通して、日々の暮らしの中でできる小さな心がけを考えてみたいと思います。

記事レビュー

「乳児の皮膚は非常に薄くデリケートである。これから夏が近づき、肌への紫外線のダメージが気になる人は多いだろう。もちろん、紫外線の浴びすぎは避けた方がいい。しかし、必要以上に避けすぎると、乳児の成長が妨げられる恐れがある。
骨を丈夫にするには、紫外線が大きく関係する。人は紫外線を浴びることで、体内でビタミンDが生成され、ビタミンDによって、骨を丈夫にするカルシウムやリンが小腸で吸収されやすくなり、尿から排出されにくくなる。ビタミンDは食事からの摂取か、日光浴で生成される。これらを合わせて十分な量があれば良いが、近頃は日常生活で、そのどちらも不足しやすくなる傾向にあるようだ。」

紫外線はできるだけ避けるべきものと思われがちですが、ビタミンDを生成する上では適度な日光浴が重要だと感じます。
現代は屋内で過ごす時間が長く、外に出る機会が減りやすい生活環境なので、骨の健康を守るために、短時間でも日光を浴びることが大切です。

「母乳は元々、人工のミルクに比べ、ビタミンDの含まれている量が少ないことが知られている。加えて、母乳の栄養は母親が摂取した食事に大きく影響される。母親のビタミンDの摂取量が少なければ、乳児が母乳から摂取できるビタミンDも少なくなるのだ。」

母乳育児はとても素晴らしい選択ですが、ビタミンDの供給は不足しがちだと改めて気づかされました。
日々の食事に、ビタミンDを含む食材を意識して取り入れることが、赤ちゃんの健康の土台をつくる一歩だと思います。

「育児中は、お母さんも魚や卵、キノコ類などビタミンDを含む食生活や、外出して日光を浴びることを心掛けることが大切です」と神川医師は説明する。

忙しい日々の中でも、魚や卵、きのこ類といった食材を手軽に活用しながら、必要な栄養を整える工夫が大切です。
中でも、ハナビラタケはビタミンDを多く含むきのこの一つで、クセが少なくさまざまな料理に合わせやすい特徴があります。
炒め物やスープなどに取り入れると、毎日の食事から自然にビタミンDを補うことができます。

「多忙な育児中で、ちゃんと食事を取るのが難しければ、サプリメントで補う手もある。子どもの健やかな成長のためにも、ビタミンDの摂取は日頃から意識しておきたい。」

毎食完璧に整えるのは難しいときもありますが、手軽に調理できる食材を味方につけることで負担を減らせます。
ハナビラタケはきのこの中でも調理しやすく、ビタミンD補給の一助として活用しやすい存在だと感じます。

「日光浴の必要量は、住んでいる地域の日照時間や季節に影響を受ける。一般的には、晴れた日に顔と肘から先、腕を15分程度日光に当てると、ビタミンDが合成されるとされている。日差しの強い夏場であれば、更に短時間で良いとされる。」

日光浴も、ほんの15分ほどを目安に取り入れるだけで良いというのは安心です。
食事と日光の両方を意識しながら、無理なくビタミンDを補っていくことが、家族みんなの健康維持につながると思います。

まとめ

母乳育児に限らず、成長期の子どもと家族の健康のために、ビタミンDの重要性を改めて見直したいと感じます。
毎日の食事にハナビラタケのようなきのこを加える小さな工夫から始めてみるのも良いのではないでしょうか。

出典

2025年6月14日(土曜日)

富山新聞【丈夫がいいね - 第103部 守ろう子どもの健康 - 乳児とビタミンD】

メディア編集部

(株)森の環のメディア編集担当。 もりのわは、菌床きのこの生産を中心に「農業に新しい価値を創造して心ゆたかな食と地球の健康に貢献」するべく事業活動を行っています。 ハナビラタケの日本一の生産者として、きのこの情報発信を通じて、心ゆたかな食の実現にむけて日々邁進中! 好きな言葉は「きのこで育菌♪育菌でキレイ元気」

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