「ハナビラタケ」をみなさんご存じですか?自然界では高山地帯のカラマツ等の針葉樹の根本で自生しますが、なかなか目にすることが出来ない希少なきのこで、入手困難な自然界の幻のきのこといわれてきました。
本コラムでは、ハナビラタケがこれまで入手困難で幻のきのこと言われてきた理由やとても美しいハナビラタケの「見た目の特徴」、「ハナビラタケの特徴的な栄養素」をお伝えします!
幻のきのこと呼ばれるハナビラタケの自生環境と見た目
ハナビラタケの色味は、薄い茶色や白色でとても美しい見た目のきのこです。一般的なきのことは違って、夏から秋口に発生します。
日本では北海道から本州、四国まで、海外では欧米などに分布し、1,000m級の針葉樹林の根元や切り株に生息しています。
「日陰の涼しい場所」かつ「湿度が高い場所」という特徴的な生育環境から、天然のハナビラタケの目撃情報は少なく、きのこ愛好家からは「幻のきのこ」と言われてきました。
ハナビラタケの姿は、薄いヒダ状のものが、ふんわりと咲き誇る花びらのようになっていて、その美しさでも有名なきのこです。大きいものだとバレーボールぐらいの大きさにまで成長し、1kg弱の重量にまでなります。


ハナビラタケの入手が困難な理由
自生しているハナビラタケは特徴的な生育環境のため天然のハナビラタケを収穫することは困難です。そのため、市場で流通しているハナビラタケは、そのほとんどが人工栽培されたものです。
人工栽培といっても、ハナビラタケの菌はデリケートなため、栽培するにはハナビラタケ独自のノウハウが必要になりますし、準備段階も含めると食べられるようになるまでに約半年もの栽培期間がかかることから、未だ市場に出回りにくいきのことなっています。
(株)森の環では、富山の地に流れる名水を使った人工栽培(菌床栽培)に挑戦し、年間通じて安定的に供給できる体制を整えました。
きのこの約90%は水で構成されています。(株)森の環が栽培に使う水は、日本有数の名水(軟水)。会社の敷地内を流れる庄川水系の上流には、飲料系会社の採水地があるほどです。「水」にこだわって半年以上かけて大切に育てた「はなびら茸(ハナビラタケ)」を見つけた際にはぜひ、ご賞味ください。
【菌床栽培のハナビラタケ写真-(株)森の環】

ハナビラタケの特徴的な栄養素
新鮮なハナビラタケは、成分表の90%ほどを水分が占めています。そのため、低カロリーでヘルシーな食材として好まれているのです。
一方で、乾燥させたハナビラタケは水分が6%ほどにまで減少する代わりに、たんぱく質などの栄養価が増大します。そのうち70%近くが炭水化物で、炭水化物の半分以上が、「β-グルカン」という様々な機能から注目されている成分で、他に類を見ない含有率となっています。
β-グルカンは、きのこや酵母などに多く含まれる高分子量の成分で、細胞壁の構造物質である食物繊維です。ハナビラタケの特徴として、β-グルカンの中でも免疫活性を高めることで抗がん作用が認められている「β-グルカン1-3D」を多く含んでいることが挙げられます。
また、ハナビラタケは、加熱しても食感が残る上、旨みのある出汁が取れること、見た目の華やかさと癖のない味から、機能性きのことしてだけでなく、食用としても注目のきのこです。
みなさんの食卓にスーパーフード「ハナビラタケ」をお届けできるよう生産者として森の環も研究、生産を続けてまいります!スーパーで見つけた際には、ぜひお食事に取り入れていただき、「育菌でキレイと元気」に貢献できたら嬉しく思います♪
下記コラムも公開していますのでご参考いただければと思います。
『希少きのこ「ハナビラタケ」の見た目と特徴~様々な料理に活用できる育菌食材~』
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