ハナビラタケを毎日の食卓に~はなびら茸のおすすめの食べ方・調理アイデア~

今回は、料理/食文化研究家の庭乃桃さんに『ハナビラタケ』(はなびら茸)のおすすめの食べ方や活用のポイント、調理アイデアをご紹介いただきます。

ハナビラタケの栄養価や食感・風味などの特徴、魅力をお伝えしているコラム『ハナビラタケのある食卓~森と人が育てる「はなびら茸」の美味しさの魅力~』は以下よりご覧ください。


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美しい見た目のハナビラタケ。特筆すべき点として、他のきのこよりもβグルカンやビタミンDの栄養価を豊富に含み美容・健康面に優れている点や食感・風味のよさがあげられます。そして、どんな料理にもあう素敵な食材。
今回は「ハナビラタケ」を美味しくいただくおすすめの食べ方を「生タイプのはなびら茸」「乾燥タイプのはなびら茸」別にお伝えしながら、調理アイデアもあわせてご紹介します。

はなびら茸食材タイプ別:おすすめの調理・食べ方

〈もりのわ〉さんの商品『はなびら茸』は、消費者の使い勝手やニーズに合うよう、新鮮な生のハナビラタケとならんでより賞味期限の長い乾燥タイプのハナビラタケも販売されています。

生タイプと乾燥タイプ、それぞれのハナビラタケの使い方について、いくつかおすすめの食べ方をご紹介しましょう。

生タイプの「はなびら茸」

他のきのこ類と同様、ハナビラタケは加熱すると煮汁に旨味が溶け出し、とても良いだしが出ます。旨味の強いきのこなので、スープや汁物、鍋、煮込み料理などのほか、炊き込みご飯やリゾット、パスタなどに使うのもおすすめです。

≪ハナビラタケのポトフ≫

たとえば、写真は、仕上げに生のハナビラタケをたっぷり加えたポトフ。ハナビラタケの旨味と香りが全体にまわり、いつものポトフにグンとごちそう感がプラスされています。見た目にも華やかで思わず目を引きますね。ジューシーで肉厚なハナビラタケの食感とあふれ出るスープの味わいが絶品です。

また、生のハナビラタケは色味や形が楽しいので、炒め物や煮物に使ってももちろん美味しいアクセントになります。短時間で仕上げる中華風の炒めものや、和風だしで煮た卵とじなど、火の入れ具合によってシャキシャキ感やコリコリ感を一緒に楽しむことができるため、いつもの定番メニューがまたひと味違った味わいでいただけます。

≪ハナビラタケのスイーツ「シロップ煮」≫

旨味と香りが豊かなハナビラタケは、砂糖との相性が大変良く、スイーツにしても美味しくいただけます。

おすすめは、水に砂糖を混ぜ入れて煮立て、生のハナビラタケをさっと煮るだけのシロップ煮。少量からでも簡単に作れて、煮汁ごと冷やしておくと、餡子や白玉団子と和風スイーツにしてみたり、タピオカやクコの実などと合わせてアジアンスイーツ風にしたりといろいろ楽しむことができます。
見た目に美しいだけでなく、ハナビラタケ特有の歯触りの良さがクセになる美味しさです。煮汁にもハナビラタケの上品で旨味のある風味が移って美味しいので、ぜひ一緒に楽しんでみてください。

≪ハナビラタケのオイル料理「アヒージョ」「コンフィ」≫

ハナビラタケの美味しさを余すところなくいただくなら、オイルを使った料理もおすすめです。にんにくや唐辛子とともにオイルに浸してゆっくりと火を通し、アヒージョコンフィにすれば、つまむ手が止まらない美味しいおつまみになります。お気に入りのお酒とともに、きのこのジューシーさやみずみずしさを思い切り楽しみながらハナビラタケの香りが移ったオイルでバゲットをいただくなんて、とても幸せな時間が過ごせそうですよね。炒めたハナビラタケをきざんでソースにしていただくのも美味しいです。

ハナビラタケの先端の花びらのようなひだは、食べてみると意外にしっかり肉厚で食べ応えがあります。ハナビラタケの根元の切り株部分はより味が濃く、食感も良いため、作る料理に合わせて使う部位を選びながら、シャキシャキコリコリとした歯ざわりを楽しむのも良いでしょう。

乾燥タイプの「はなびら茸」

その他、和風、洋風、中華、エスニックとさまざまな料理に使えるハナビラタケですが、乾燥タイプならばまたさらにひと味違った楽しみ方ができます。乾燥タイプの魅力は、なんといっても長期保存が可能なこと。そして干し椎茸などの乾物と同様、乾燥させることで旨味が凝縮しているので、戻し汁まで美味しく使うことができます。

≪乾燥ハナビラタケの軽食・焼き物料理≫

こちらももちろんスープなどに使えばとても美味しいのですが、たとえば乾燥ハナビラタケを豆腐と混ぜ合わせて食感が残る程度まで戻し、おやきチヂミお好み焼きなどに加えて焼き上げるのもおすすめ。乾燥ハナビラタケの濃厚な旨味と味わい、コリコリした食感がなんともやみつきになります。

≪乾燥ハナビラタケのデザート「ゼリー」「寒天寄せ」≫

同様に、戻す時にフルーティーなりんごジュースなどを使うと、乾燥タイプでも美味しいデザートに。ゼリー寒天寄せにすれば、ハナビラタケの色や形も楽しめて食卓の会話もますます弾みそうです。

〈もりのわ〉さん商品の乾燥ハナビラタケなら、花びらのようなひだの部分と切り株の部分、2種類のラインアップがあるので、作りたいものに合わせて選んでみるのも楽しいですね。

見た目が美しく、クセのない味わいと深い旨味、上品な香りが楽しめるハナビラタケ。主役にも脇役にもなれる、とても使い勝手の良い美味しいきのこなので、ぜひ皆さんも〈もりのわ〉さんが生産されている生と乾燥2つのタイプのハナビラタケでこの美味しさを一度味わっていただけたらと思います。


<このコラムの執筆者> 料理・食文化研究家 庭乃 桃さん

プロフィール:『料理・食文化研究家』・『 女子栄養大学 食生活指導士』・『文筆家

大学院でヨーロッパ地域の歴史・文化を専攻し、現地へ留学。
企業向けレシピの開発やスタイリング・撮影を手がけるほか、書籍・コラムの執筆や、翻訳、講演など多方面で活動中。
食ZENラボ・ミールパートナーとしても活躍中。


庭乃桃さん執筆コラム『きのこで楽しむ秋の食卓~調理法とレシピ~』もご興味がありましたら、食ZENラボサイトでご覧いただければ幸いです。

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